去年の年末から今年の中旬までを韓国で過ごした彼ら。メンバーの話によると、年末は韓国で行われた歌謡番組の賞を数多く受賞したことから、いつもよりも特に忙しいお正月だったのだとか。アルバムのジャケット撮影は、そんな彼らの来日を待って行われました。しかし、その時期はアルバムのレコーディング期間だったこともあり、15日に来日し、空港から即レコーディングスタジオに向かうという多望なスケジュールを縫っての撮影となったのです。

撮影が行われたのは1月18日。今回はアルバムとあってブックレット(歌詞カード)のボリュームがシングルよりも多いことから、撮影の開始時間も少々早めに設定されたのでした。この時期、寝不足もあってか5人が揃って風邪気味だったこともあり、なかなか思うように進んでいないというレコーディング状況を聞いていただけに、ベストな状態で撮影に挑めるのだろうか?という心配もあったのだが、撮影当日、木更津のスタジオに現れた5人は前日の夜中に行われた衣装合わせの疲れも見せず相当元気。そんな5人を見てスタッフ一同ホッと一安心。スタッフはいつもそんな彼らの元気な姿に励まされているような気がします。きっとファンのみんなが彼らを愛して止まないのも、どんなときにも笑顔を絶やさず頑張る彼らを知っているからなんだろうな、と改めて思った瞬間でもありました。

そしてこの日、トップバッターをかって出たのはジェジュン。なかなか気合いが入っている様子。まずは、忙しくて美容室に行く時間がなく、少し長く伸び過ぎてしまった前髪をメイクさんに切ってもらうことに。左目にうっすらとかかる前髪はジェジュンのチャームポイントでもあるとあって、メイクさんもジェジュンの希望どおりにカットしてあげようと細かくジェジュンとコミュニケーションをとっていたのでした。
今回のアルバムジャケットは、いままでのナチュラルさにアーティステックさをプラスさせてシックに撮ろうというコンセプトだったことから、表情もいつもよりも少し大人っぽく演出することに。
「じゃぁ、ここで一回ポラチェックしてから本番に行こうか」とカメラマンさんに言われると、「今の感じで大丈夫ですか?ちょっと照れますね(笑)」(ジェジュン)と、大人っぽく演じている自分にちょっと照れ気味。上がったポラをスタッフと一緒にチェックし、自分のほっぺを軽くポンポンと両手で叩いて、「本番、行きましょう!」(ジェジュン)と自ら気合いを入れて撮影に挑んでいたのでありました。

(今回のブックレットはCDのみヴァージョンとCD+DVDヴァージョンの内容が異なるため、このカットはCD+DVDヴァージョンの個人ショットでの様子です)そして、2番目の撮影はジュンス。「ちょっと寂しそうな表情で目線を外してみて」という要望に応え、視線を静かに床に落とすジュンス。「いいよ!ジュンス!すごい切なそう!いいねぇ?」とカメラマンさんと周りのスタッフが誉めると、次の瞬間、いつもの"ぐはははは?"という豪快な笑い声がスタジオ中に広がり、一気に切なさが吹っ飛んだのでありました。そういえば最近、顔が赤くならないけど、その分、豪快な笑い声が勢力を増したような……。

そして、チャンミン、ユンホ、ユチョンの順に個人カットを撮影し、続いてはCDのみヴァージョンのブックレット用のユンホ、ジェジュン、ユチョンの3人カットに移ります。座って壁にもたれかかった状態で撮影された3人ショットもクールさがテーマ。しかし、ユチョンが左足を伸ばした瞬間、自分の足下を見て大笑い。スタッフ一同の視線が一気にユチョンの足下に集まります。見えないだろうということで、靴下は履き替えず自前の踝までのソックスのまま撮影に挑んだため、靴とパンツの間から素足が覗いてちょっぴり"ダサイ"感じになっていたのでありました(笑)。そんなユチョンの笑いのツボがユンホとジェジュンにも飛び火し、込み上げてくる笑いを押さえることが出来なくなってしまうという事態に……。そんなことからクールに撮影しようという雰囲気を取り戻すのが至難の技となったのでした。しかし、ユチョンのすごいところは、本番になるとまるで違う人のようにパッと役に成りきるところ。今回もCDのみヴァージョンとCD+DVDヴァージョンの個人カットでは、しっかりといつもの物憂げなユチョン視線を演出してくれていました。

そして、続いてはCDのみヴァージョンに使われているチャンミンとジュンス2人のメインカットでの出来事。ユンホ、ジェジュン、ユチョンの3人カットに対抗し、チャンミンとジュンスを前面に立たせ、ユンホ、ジェジュン、ユチョンの3人を後ろでぼかして撮影するというものだったのだが、チャンミンは、どうも後ろに立っているユンホが気になる様子。カメラのシャッター音が途切れる度に後ろのユンホを振返る始末。

「ユンホは変なポーズをしていませんか!?」(チャンミン)としきりに気にします。なるほど。どうやら、自分がカッコ良くポーズをキメているのに、ユンホが後ろで悪戯しているのではないかと心配だった様子(笑)。「してませんよ(笑)!いつもチャンミンは僕達にそういう悪戯をするから自分がやられるんじゃないかと気になるんです!はぁ?(ため息)、良くないですね、僕達は大人なのでそんなことはしませんよ(笑)」(ユンホ)とユンホ。しかし、ポラではしっかりと後ろで変顔をしてみたりしてチャンミンを最後まで心配させていたユンホでした(笑)。

そしてこの日、一番時間がかかった撮影はというと、CDのみヴァージョンに使われている5人の寝姿ショット。これは実際に床に寝て撮影されたのだが、"吸い込まれるくらい静かな空気の中で5人が寝ている雰囲気"を表現したかったこともあり、その意図をユンホに説明すると、しっかりと呑み込み4人に説明してくれたのでありました。ん?、さすがはリーダー。しっかりとその撮影意図を呑み込んでくれた5人は床に静かに横になります。しかし、床はコンクリートとあってとても冷える様子。

「う?。冷たいですぅ?」と口々に叫んでいたかと思うと、時間が経つにつれ口数が減り、やがて静かに。そっと上から覗き込むと、5人ともすっかり本気で寝ていました。連日に渡ってのハードスケジュールだけに無理もありません。しかし、5人が本気で寝てくれたおかげで、コンセプトでもあった"吸い込まれるくらい静かな空気の中で5人が寝ている雰囲気"は自然に演出される結果とあいなりました。

そんなジャケット撮影の数日後に行われた音源取材。上がってきたジャケットの表紙を見るなり、「いいじゃ?ん、いいじゃ?んっ!!カッコイイ!!東方神起、いままでで一番カッコイイスタイルですね!」と5人は拍手して大喜び。早起きして頑張ったかいがあったというもの。ファンのみなさんにも気に入ってもらえることを願っています。そして出来上がったばかりの音源を流しつつ音源インタビューに。

ファンのみなさんは、いくつかの雑誌で音源インタビューを既に読んでくれていることと思いますので、ここではレポート形式でお伝えすることに。インタビューが行われたのは2月24日。彼らはこの日の朝1の便で来日。ナント、朝1の便の出発時間ギリギリまで韓国で放送中のドラマの撮影が行われていたのだとか。相変わらず忙しい5人です。ユチョンはドラマの主役とあって、本当に一睡もしていないとのこと。そんなこともあり、他の4人は終始ユチョンを暖かく見守り、「今日はユチョンの分まで僕達が頑張って答えます!」と、4人共がいつも以上に、ユチョンとアルバムについて語った裏話などを積極的に教えてくれたのでした。なんと美しき友情!しかし、ユチョンもそんな4人の優しさに甘えっぱなしになることはなく、頑張っていつもどおりにインタビューに答えてくれていました。

そんな5人のそれぞれのお気に入りの曲はというと、ジュンスは「Eternal」、ジェジュンとユチョンは「愛せない愛したい」、ユンホは「One」、チャンミンは「Heart,Mind and Soul」。しかし、今回のアルバムの全曲が気に入っているという5人は、この"お気に入りの曲を1曲選んで"という質問に答えるまでにかなり悩んでおりました。「全部好きなのは本当によく分かるけど、そこを敢えて言ったら?」と重ねて聞くと、まずはジュンスが「Eternal」と答えます。そして、ユンホ、ジェジュン、ユチョン、の順にそれぞれお気に入りの曲を1曲づつ上げていき、いよいよチャンミンの番に。「僕は2曲あります!」(チャンミン)とチャンミンが言った瞬間!ちょうどこの日、真中に座っていたチャンミンは左からユチョンとジェジュンに、右からユンホとジュンスに、「1曲!1曲!」と同時に両腕を軽く突かれるといった息の合った突っ込みを入れられ、その突っ込みをオーバーアクションで受け、周囲を笑いの渦に巻き込んでいたのでした。

そして、ジェジュンとユチョンが好きだと言っていた「愛せない愛したい」のインタビューのとき、この歌詞について5人で議論が交されることに(笑)。この曲は親友の彼女を好きになってしまうという、許されない切ない愛を歌ったものなのだが、「5人だったら愛と友情(メンバー)どっちを取る?」との問いかけに、「ん?、悩むけど……。僕はやっぱり友情とかメンバーをとると思います!あぁ、でも愛しい人を守れないなんて切ないですね……。でも、僕はメンバーとの友情を選びます!」(ジェジュン)「僕も絶対メンバーです!」(ジュンス)「もちろん、僕も絶対にメンバーと友情です!」(ユンホ)「僕もメンバーです!」(チャンミン)またもや素晴らしき友情!と思った矢先、「僕は両方です!」(ユチョン)とユチョンが答えると、「そんなのズルイです!」と全員から避難の声が。

将来好きな子が出来ても絶対にユチョンには紹介しない!などととにかく大騒ぎ(笑)。しかし、そんなメンバーの様子が読めていたユチョンはわざとそんな答を言ってみたらしく、いつもの悪戯っぽい笑みを浮かべながら、「嘘です、嘘です(笑)。僕もメンバーです!」(ユチョン)と言って、熱い握手を交していた5人でした。最近、毎日寝るときにはこのアルバムを流しているという5人。韓国と日本を行ったり来たりしながら一生懸命に作った彼らの想いを是非受け止め、たくさん愛してあげて下さい。

Text:武市尚子